TLN001 藤原帰一さん ライブレポート
国際政治が少し分って、ニュースを見る視点が変わった2時間
日ごろあまり考えたこともなく、なんとなくニュースで見ているけれども遠い感じがする国際政治の世界を、大きな視点でわかりやすく話していただきました。
ちょっとおしりは痛かったけれど、政治ニュースが多い今、報道を見る視点が明らかに変わりました。
■民主党になって変わること
下北沢の思い出、渋谷陽一さんとの対談のきっかけからまずは入られ、話は、民主党に移りました。
- 「民主党は今後4年間は政権政党であり、自民党は、権力基盤の一つであった予算編成(利益配分)が出来ないために、いやおうなく弱体化していく。」
- 「自民党は、もう一つの魂である右翼の顔を出し、外交を責めると共に、女性がらみの スキャンダルで攻撃する。」
- 「マスコミは、自分たちは偉くて、民主党みたいな馬鹿は何も出来ない。と言いながら、参院選で民主党が勝ったらころっと変わり、なかなかやると言い出すだろう。でもその時が民主党の最大の危機」
ギアをどんどん上げながら、藤原さんの話は続きます。
■日本の国際問題は、日米関係と東アジアのみを指す
- 「日本のマスコミにおける国際問題は、"日米関係"と"東アジアの国際関係がどうなるか(中国と北朝鮮)"の二つのみを指している。」
- 「給油問題は、日米同盟維持のために必要という議論があったが、給油することでアフガンの問題にどう影響を与えるかの分析はなかった」
- 「アメリカが中国を向くのは、敵国になる可能性があるからで日本を軽視しているわけではない。 そもそも、アメリカ人は、外に対して関心が低く、オバマ大統領のノーベル平和賞の受賞も興味がない。」
- 「米国よりの外交は、日本の影響力拡大に役立たず、逆に日本の影響力は確実に低下した」
- 「独裁政権を倒しても、権力の空白地帯を生むだけで、それを埋めるには膨大な困難さを伴う。また、一つの地域で戦争を起こすと他地域への展開が出来ないため、イラク戦争は全く意味のない戦争」
日ごろなんとなくそんなものかなと思っている報道内容をまったく異なる視点で、事実と論理 を元に、ばさっりと切っていく話は、刺激的で、爽快ですらありました。
■日本のとるべき第三の道
話しは、マイク・アイケンビリー(この名前聞き取りにくく、なかなか調べられませんでした)と話している第三の道の話に続きます。
ここでは、「紛争地域問題」、「核拡散の防止」、「地球温暖化への対応」を各国との緊密に連携し、積極的に取り組むことを説かれていました。
同盟維持を目的化した「日米同盟」、海外の平和実現のためにどう関わるか議論しない「内向きの平和主義」から脱却しよう。このことを藤原さんは、この日、最も言いたかったことではないかと思います。
■質疑応答
- 「第三の道の論点の3つはわかった。でも、結局、紛争地域問題の解決にしても、結局自分たちはどうすればいいのか、何ができるのか。」
- 「今日の話でそういうことかと多くのことを知ることが出来ました。でも、多くの報道は先生が批判されるとおりだとすれば、私たちはどうやって情報を集めればいいのか」
といった質疑応答がやり取りされ、先生は結局、予定より30分超過し、丁寧に受け答えしてくださいました。
テーマがテーマだけに、なかなか質問するのも難しかったですが、多くのことを考えさせられたのは、参加者全員、一緒だったのではないでしょうか。
自分たちに何ができるか。これは簡単そうで、難しい問題です。日本が提案し、他の国と協調しながら、問題を解決していく。これもその通りだけれども、じぁどうやって実現するのか。と考えるとこれまた難しいです。また、そもそも軍事力や経済力のようなパワーなくそれができるのかという疑問もあります。
だからといって、日々生活できるからと知らない顔をしていればいいというものもない。理想論かもしれないですが、そういう課題に対し、それぞれが考え、取れる行動を取る。何よりも気づき、考える。それがなければ何事も始まらないと当たり前のことを再度思いながら会場を後にしました。
藤原さん、そして、参加してくださった皆様、ありがとうございました。
■今回の内容を理解するのに参考となる藤原さんの発言(外部のHPが開きます)
私の多事争論 「政権交代は私たちに何をもたらすのか」 藤原帰一


